当院は膝関節専門医による診療を行なっていきます

※他院で治療・検査歴があるが改善しない為、受診希望の方は診療情報と検査データをご持参いただけると受診が早くなります

変形性膝関節症

他院で変形性膝関節症と診断され治療を受けたものの改善が乏しい方や、自分が変形性膝関節症かなと思う方は当院の受診をお勧めします。

膝靭帯損傷

膝を捻った後に調子が悪い、他院で膝靭帯損傷の治療を受けた後に改めて治療を相談したいという方は膝専門医の外来受診をお勧めします。

半月板損傷

変形性膝関節症やスポーツ障害などで発生することや、円板状半月板損傷など様々な病態が原因となります。それぞれの病態に応じた最適な治療を提案します。

膝蓋骨脱臼

いわゆるお皿の骨が脱臼してしまった場合、内側膝蓋大腿靭帯が損傷しているケースが多いです。当院では治療方針のご相談が可能です。

膝の痛み・腫れ・違和感など

初めて膝の症状が出現した場合、なかなか確定診断に辿り着かず医療機関を転々とすることがあります。膝専門外来でご相談下さい。

スポーツ時の膝の痛み

スポーツに膝の障害はつきものです。膝専門かつスポーツ医である当院でご相談下さい。

knee osteoarthritis

病態

加齢性変化に伴い膝関節軟骨の変性が進む代表的な膝関節疾患です。膝の腫れや痛みの症状が中心で、症状が進行すると関節可動域の制限が出てきます。

半月板損傷や下肢アライメントによっては症状が長引くこともあり、患者さん個人によってどのような治療が最適であるかを判断する必要があります。その為にも膝関節専門の当院での治療をお勧めします。

代表的な治療方法

保存的治療

薬物療法:鎮痛薬(NSAIDs)、外用剤、ヒアルロン酸注射、PRP療法など

リハビリテーション:筋力トレーニング、可動域訓練、ストレッチなど

装具療法:足底板や膝装具などの使用

生活習慣の改善:体重管理、膝にかかる負担の少ない運動、和式生活から洋式生活への変更

関節鏡視下手術:半月板損傷や関節内遊離体などに対する手術です。比較的小侵襲ですが手術適応の判断が重要です。

膝周囲骨切り術:下肢の角度を調整する手術です。内反(いわゆるO脚)や外反(X脚)を直すことで痛みを減らします。比較的活動性の高い方やスポーツ継続希望の方に適した手術です。

人工膝関節置換術(TKA/UKA):重度の変形例に対し、人工関節に置着替えることで関節機能を再建します。安定した術後成績が期待でき、膝周囲骨切り術では対応できない関節変形が高度な方も治療が可能です。

knee ligament injury

病態

スポーツや事故などの外傷により靭帯が断裂もしくは不全損傷などを起こした状態です。比較的頻度の多い前十字靭帯(ACL)損傷は放置すると二次性の半月板損傷や軟骨損傷を生じ、将来的な変形性関節症のリスクが上昇する為、手術治療が必要になります。内側側副靱帯損傷や後十字靭帯損傷は適切な保存的治療で改善が得られるケースも多いため、正確な病態把握により治療方針を決定します。

代表的な治療方法

保存的治療

薬物療法:鎮痛薬(NSAIDs)、外用剤、ヒアルロン酸注射、PRP療法など

リハビリテーション:筋力トレーニング、可動域訓練、ストレッチ、スポーツ復帰などに向けたアスレチックリハ

装具療法:膝装具の使用、急性期には外固定を行います。

関節鏡視下靭帯再建術:関節鏡視下で膝屈筋腱(ハムストリングス)や骨付き膝蓋腱を用いて前十字靭帯の再建を行います。内側側副靱帯の合併損傷や関節不安定性が強い症例に対しては追加の再建方法を適応します。

半月板損傷を合併している場合には可能な限り縫合術を行うことで膝関節機能を温存します。

meniscus injury

病態

半月板は膝関節内のクッションの役割を果たし、損傷すると痛みや引っかかり感、可動域制限が生じます。

スポーツなどで損傷することもありますが、加齢によっても損傷することがあります。病態や損傷形態によって治療方法が異なる為、膝関節専門医の診断が有用です。

代表的な治療方法

保存的治療

薬物療法:鎮痛薬(NSAIDs)、外用剤、ヒアルロン酸注射、PRP療法など

リハビリテーション:筋力トレーニング、可動域訓練、ストレッチ、スポーツ復帰などに向けたアスレチックリハ

装具療法:足底板の使用など

関節鏡視下半月板縫合術:関節鏡視下で可能な限り縫合術を行うことで膝関節機能を温存します。下肢アライメント異常がある場合には膝周囲骨切り術を併用することで治療成績が向上します。

関節鏡視下半月板切除術:損傷した部位が血流の少ない辺縁だったり、変性が強く縫合に耐えられない状態の場合は部分的に切除することで、引っかかり感や痛みを取り除くことが可能です。

院長から一言

一言に膝の調子が悪いと言っても非常に多種に渡る病態が考えられます。

当院では膝関節外科専門施設で修練を積んだ経験を基に、診断・精細・加療を行い、保存的治療で改善が乏しい方については手術加療をご案内しています。

他院に長期間通院しているにも関わらず改善が乏しいような方は手術が必要な病態である可能性もあり、その場合は膝専門医の診察が望ましいです。

手術が必要な方については提携先施設へご紹介し、私が執刀を担当して術後のリハビリテーションを当院の外来リハを活用していただくことで手術前〜手術〜手術後と一貫した治療を提供させていただけることが当院の強みです。